秋田県の顔(平成10年3月、知事公舎にて)
秋田県知事 寺田 典城(てらた すけしろ)さん
学・早稲田大学法学部卒
経・総合開発工業社長 テラセキ社長
本籍・大曲市
趣味・登山、旅行、写真、スキー、ゴルフ
住所・秋田市千秋北の丸5番55号
電話・0188(32)6010
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291,589 |
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36,859 |
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956,951 |
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665,272 |
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656,478 |
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8,773 |
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12 |
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9 |
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69,52% |
男 |
69,42% |
女 |
69,61% |
選挙戦は寺田氏と佐竹氏と事実上の一騎打ち。寺田氏は地元の横手・平鹿で2万4千票以上の大差をつけるなど抜群の強さを発揮した。出身地・大曲市でも4千票弱、互角とみられた湯沢・雄勝でも1万1千票差をつけ、県南(本荘・由利含む)で1万5千票差上回った。県北と中央で知名度不足が懸念されたが、中盤以降は新進と社民、連合の運動の歯車がかみ合った。特に無党派層の多い大票田の秋田市では6万6千票を獲得、佐竹氏に2万票差をつけた。
佐竹氏は自民党の総力を挙げた戦い。しかし、県北が意外に伸びなかったのが響いた。大館市で寺田氏を上回り、北秋田郡では阿仁町を除いてリードしたが、票差は陣営が予想したより開かず、能代・山本では互角の戦いとなり、全体では寺田氏より寺田氏より8千7百票を上回るにとどまった。また、秋田市では大量リードされ、自民は二年前の知事選、昨年の衆院選に続き、秋田市で”敗北”を喫した。本荘・由利、出身地・角館をはじめとする仙北郡では優位に立った。しかし、「県庁出身」への有権者の抵抗は予想以上に強く、組織票を十分に取り込めなかったのが響いた。
告示直前に民主党の推薦を受け、追い上げムードとなった中島氏は、秋田市で2万8千票近く獲得。また、市部を中心に上積みし。6万票を上回った。本県知事選では初めての「草の根選挙」「都市型選挙」を展開、浮動票にアピールした。
投票率は69.52%で、過去最低の前々回を7.25ポイント下回り史上最低を大きく更新した。従来の知事選は県議選と一緒に行われていたが、今回は単独選挙だったことが大きく影響したとみられる。しかし、当初は有権者の盛り上がりに欠け、陣営はさらに低い投票率を懸念していただけに、争点となった食料費問題に対する県民の関心の高さをあらためて裏付けた数字といえる。
今回の知事選は、食料費問題に揺れる県政へ向けて有権者の関心自体は高かった。しかし、自民党が問題の渦中にあった県庁出身者を推薦したことへの逆風が強く、白けムードが漂ったほか、他候補も全県的に知名度不足で浸透が進まない面があった。
選挙戦では、自民が橋本首相や党幹部級国会議員を次々に投入、新進も水面下で活発に動き、中央政界の”自民対新進”の構図が持ち込まれた。民主党も県内の基盤づくりを目指して中島候補を推薦。各党の思惑が見え隠れし、有権者の意識とのズレが生じた。
(秋田魁年鑑平成10年版より)
寺田 すけしろ
秋田県のゆくえを全国民が注目しています
※知事選挙中の面白エピソード
「パパ、寺田さんていい人ね」
「どうして?」
「昨日、NHKで政見放送の録画撮りにきた候補者に、お茶を差し上げたら、どうもありがとうといってくれたのは寺田さんだけだったよ」
「ほお、それはそうだろう」
「だから、嬉しくなってもう一度お茶を持っていったら立ってたので、立っておられる方に失礼でしょうがって、いって差し上げたら『立候補者は立ってお茶飲むんですよ』だって」
(佐々木江津子)
(寺田候補支援早稲田勝手連激励会にて)
(寺田候補支援東京6大学勝手連激励会にて)
「遊びでも仕事でもその日一日一日を精いっぱいやって欲しい。将来のことを考えるのも大切ですけど、今ある仕事を一生懸命やることによってその人の個性が出てきて、また力ついてくると思います。失敗しても、周囲から文句言われようとも、それをやり遂げることが、後で自分の過去を振り返る時に必ず人生の糧になってくると思います」「私は高校時代、一年に100日は山登りに明け暮れましたね。大学時代は司法試験にチャレンジして、結局合格は出来ませんでしたが、それなりの努力の日々でした。よく若い人には寒苦鳥になるなといっているんです。これは仏教から来ている架空の話ですが、寒苦鳥という鳥がヒマラヤの極寒の地域に住んでいて、夜になると寒い寒いといって泣き、朝になったら寒さがしのげる自分の巣を作ろうと思うんです。ところが朝になると陽が射し、暖かくなるとうたた寝して、昨夜の計画を忘れてしまうんですね。そしてまた、夜になると同じ事を繰り返すわけです。これは二つのことを私達に教えていると思うんです。一つは目標を定めたら必ずそれを実行すべきだ、もうひとつは現状が良くても油断してはいけない、ということです。寒苦鳥になるな、というのはグチばかりこぼしてないで、とにかく行動しろということです」
「よく人の話を聞く努力はしているつもりです。人の話がわかるというのは、理屈で理解するのではなくて、相手の感覚、相手のレベルが分かるということだと思います」
「政治家臭さを出さないよう努力」 「〜臭いというのは、漢字を分解してみると『自ら大きくなる』書きます。政治家臭い、社長臭いというのは、やはりどこかに持っている尊大な気持ちが現れるもので、私はこの『〜臭さ』をいかにしてなくすかということに努めています。それは政治家になる前、社長時代にも努めていたことです。また、人の存在というのは、例えば「政治家になる」「社長になる」ということが目的ではなく、そのポジションで何を成し遂げるかが問題だと思います。
「県政を県民の「灯台」のような存在に」
「これからの秋田県の県政については、『公正で明るく開放的な県政』というこ とを掲げていますが、一言でいえば明るい灯台のような存在になって、県民の皆様の信頼の拠りどころとなっていきたいと考えています。県の職員は6千人います。企業としてみれば秋田でも最大規模ですから、みんなが誇りとプライドを持って能力を発揮すれば、県民が実感できる県政の発展を進めることが必ず可能だと思います」
(Jトーク 平成9年5月号より)